中国物産株式会社

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砕石作業の効率化　WA470-10導入

2024年6月12日　中国物産株式会社様に中型ホイールローダー WA470-10を納車致しました。

同社は採石業や加工砂の製造販売などの業務をされており、本社は広島県に置かれています。また、同社は砕石工場を複数構えておられ、そのうちの1つが安来市伯太町に存在します。今回はその伯太砕石工場にホイールローダーを導入されました。

WA470-10は2020年にモデルチェンジした最新のホイールローダーになります。今回はその特徴をいくつかご紹介します。

1.KHMT

KHMT(Komatsu Hydraulic Mechanical Transmission)とは、エンジンの出力を油圧パワーと機械的パワーに分配する構造のトランスミッションです。
従来のトルコン車とHST車を組み合わせたような特徴を持っており、
・メカニカルトランスミッションによる高効率伝達
・HSTポンプ&モータを使用した無段階自動変速
・エンジンの低回転マッチングによる燃費向上
といったメリットが挙げられます。

2.作業機・走行独立制御

従来のホイールローダーは作業機を動かす際、作業機レバーで作業機を操作しつつ、アクセルペダルで作業機のスピードを制御する必要がありました。
本機は、作業機レバーのストロークだけで作業機のスピードを調節でき、アクセルペダルは走行にのみ使用するので、操作が簡単になっています。これにより、ダンプアプローチも容易に行うことが出来ます。

3.走行速度調整ダイヤル

ダイヤルを回すことで簡単に最高車速を設定できます。これにより、オペレータがアクセルワークで車速制御する負担を減らせます。また、車速を維持する為に必要なエンジン出力を制御するので、燃費低減も望めます。
降坂車速の抑制にも効果的で、ブレーキの摩耗低減やオーバーヒートを抑制する効果もあります。

4.AJSS

オプションとして、スティックの倒れ角に応じて忠実に車体が屈曲するAJSS(Advanced Joystick Steering System)を準備しています。これにより、左手だけで走行とステアリングの制御が可能です。また、長時間作業での疲労低減に大きく寄与します。今回納車したWA470-10にはこちらを搭載しています。

5.電動開閉式エンジンフード

フード全体が電動モータで開閉する新エンジンフードを採用しています。
これにより、エンジンルームの整備性が大幅に向上します。
また、排ガス後処理装置やエンジンは、エンジンフードを開放することで簡単に交換が可能です。
更に、従来機に比べキャブの脱着を容易に行うことが出来ます。万が一の修理が必要な際にも、車両のダウンタイム低減に貢献します。